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バッテリについて(その2)
こんにちは軍曹です
相模湖の貸切大会お疲れ様でした
もう少し設備とフィールドが充実しているとベストでしたね
楽しかったです
バッテリについてのその2です
前回の記事では極々一部の方にお役に立てた形跡がありましたので、調子に乗って第二弾です
先日放電について質問をいただきましたので、今回は放電のお話
短めに書きますのでご安心を
1.放電概要
バッテリは化学反応により充電したエネルギを放電します
充電能力と放電能力は必ずしも一致しません
一般的なニッケル水素バッテリについて言えば、充電=1C、放電=3Cが多いようです
ちなみに私個人が愛用しているエネループ等でも上記が該当します
2.サバゲ用のバッテリの放電能力
サバゲ用のバッテリの放電能力は 電動ガンのモータは重いエアピストンを高速に作動させる為、電力をバカ食いします
電気における仕事量は、V×A=Wで示されるとおりです
つまり通常の7セルパックバッテリでは8.4Vの電圧が固定ですので、バッテリに大きな仕事をさせるにはどれだけAを引き出せるかがカギとなります
サバゲ用のバッテリは膨大な仕事量(W)をこなす為、大変大きなAを引き出すことができます
私の個人的な測定ではG3SASHCでの5S間連続射撃時で最大13.5Aとなりました(メータ読みなので誤差があります)
ちなみにM14では同じ条件で9.8Aでした。これを仕事量に当てはめてみましょう。
8.4V×13.5A=113.4W となります
つまり家電製品が必要としているくらいの仕事量を、あの小さなバッテリから引き出していることになります
このことから言えるのは、サバゲで使用しているバッテリは放電特性に優れているバッテリであると言えます
おそらくは10C~15Cくらいまでは平気で放電できると思われます
3.一般市販のニッケル水素乾電池と何が違うの?
出落ち状態でございますが、上記のとおりサバゲのバッテリには高い放電特性が求められます。これは高い自己放電特性と低いバッテリの内部抵抗の傾向にあることを意味します。
反対に市販のニッケル水素乾電池では長期にエネルギを保持することが求められますので、低い自己放電特性と高いバッテリ内部抵抗の傾向に作られています。これは放電特性も低い傾向にあることが多いということです。
こればっかりは試さないと判りませんが、おそらく3C放電くらいはできるように作られていると思いますので、エネループを例に取ると2000mA×3C=6A程度は出力できると考えられます。これですとG3SASHCはちょっと無理っぽく、M14も厳しいと考えられます。
4.容量の大きな市販電池を使えば安く電動ガンバッテリを調達できるのでは?
誰もこんなことを考えてねぇよと言われそうですが、話の流れ上記載しますね。 上記のとおり、今はいい時代で、2800mAもの大容量乾電池が登場しています。
ラージバッテリで3300mA、ミニでは1600mAですので、相当に大容量です。
これなら3C放電で8.4A出力ですので、ノーマルガンならいけそうな気がします。
しかし市販のニッケル水素乾電池を電動ガンのバッテリに使うには次のハードルがあります。 大電流を流す為の仕組みがいるのです。
長くなるので端折ると、次の問題をクリアする必要があります。
①大電流を流す為、乾電池同士を溶接かハンダ付けしなければならない
②これらの電池を絶縁バッケージングしなければならない
※これだけの電気密度でショートすると大変なことになります
③発熱対策をしなければならない
※乾電池タイプは内部抵抗が高い傾向にありますので、放電時に電池が発熱します
④電池のコンディション統一をしなければならない
※パッケージングすると複数の乾電池を一つのバッテリに見立てますので、個々の乾電池のコンディションを合わせる必要がるのです
っということで超めんどくさいです
バッテリの自作なんて誰もやらないと思いますが、正直やめたほうが良いです
素直に買いましょう
2012/05/08 (Tue.) 11:25 Comment(0) 軍曹活動記録
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